神部界ワタル通信
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TVシリーズ
実をいうと、TVシリーズ、第1話を、なんとな〜く見たっきり、しばらくは、見てなかったんです。ところが、「何やら『ワタル』なる作品が面白い」、とゆーのを、風のウワサ(謎)に聞きまして、んじゃ、とゆーことで、一度、ジックリと見てみたんですよ。見事にハマりましたわ。(^^;)ちょうど、ドラクエでRPGにハマったころだったんで、この、「RPGの世界をそのまんま持ち込んだような設定」(当時は、斬新なコトだったんですよ)と、「芦田豊雄大先生の一種独特なキャラクター」に、ズッポリとハマりこんでしまったわけですね。マジで始めっから見てなかったコトを後悔し、当時、学生の身分で、ヒッジョ〜にお小遣いがトボしかったにもかかわらず、見逃した分のビデオを自腹はたいて購入してしまったほどでした。と、ゆーことで、前置きは、このくらいにしといて。
このコーナーでは、今まで放送された『ワタル』のTVシリーズについて紹介、解説しています。これらの作品は、現在でも、ビデオやLD(入手はちと難しいかもしれないけどネ…。中古ショップをさがすか、ネットオークションでさがすか…)、DVDでごらんになれます。また、CS放送やケーブルテレビのアニメ専門チャンネルなどで放送される可能性があります。
そこで!
今まで一度も『ワタル』シリーズを見たことがなくって、これから純粋に楽しもうと思っている方!そのような方は、このページの紹介、解説は、お読みにならない事をおススメいたします。なぜなら、以下の紹介文には、ストーリーの根底にかかわる、非常に大きなネタバレが含まれているためです。
もし、これらをお読みになって、楽しみが1/10(当社比)になってしまったとしても、当方では一切責任をもちません(^^;)
と、ゆーことで、上記に該当する方は、すみやかにこのページからは退散しましょう。ごきげんよう。そうではない方は、ひきつづき、下に↓お進みください。











はい。ここからは、今まで『ワタル』シリーズをごらんになった事がある方、もしくは、上記ネタバレに耐えられる方ばかりになりましたので、それでは本文、いってみよう!
魔神英雄伝ワタル
1988年4月〜1989年3月(関東地区) 日本テレビ系にて放送
サブタイトルとスタッフリストはこちら

<ストーリー>
ごく普通の小学4年生、戦部(いくさべ)ワタルは、ある日突然、黄金の龍に導かれ、「神部界(しんぶかい)」と呼ばれる異次元世界に連れてこられた。この世界にある「創界山(そうかいざん)は、7つの界層に別れている、神々の住む山であったが、魔界の王、ドアクダーが創界山を支配してしまったため、7つある界層に異変が起き、創界山にかかっていた虹の色も消えてしまった。各界層をもとの平和な世界に戻し、虹の色を取り戻し、魔界の王、ドアクダーを倒すべく、自称剣豪にしてワタルの剣の師匠でもある(本当か!?)剣部(つるぎべ)シバラク、忍部流13代目のお頭(かしら)にしてスーパー脳天気忍者娘の忍部(しのびべ)ヒミコ、何故か鳥の姿をしているが、これには実は海よりも深い悲しい過去があった渡部(わたりべ)クラマ、どー見ても猿なのにヒミコの父親だという、でも、やっぱり猿な(笑)忍部幻龍斎(げんりゅうさい)、ワタルの最大最高の「トモダチ」であり「ライバル」でもある悲劇の魔界皇子・虎王(とらおう)、そして、ドアクダーのオマヌケな部下達と戦う戦闘用魔神(マシン)、龍神丸(りゅうじんまる)達とともに、冒険の旅に出る。
第一界層から第七界層まで、途中、クラマの裏切りや龍神丸の死といったつらい試練も乗り越えつつ、笑いと涙と苦難の旅の末、遂にワタル達はドアクダーを倒す。しかし、父・ドアクダーの裏切りからワタル達と共にドアクダーと戦うことになる虎王は、「オレ様とワタルは、ト・モ・ダ・チ…」という言葉を残し、その戦いで命を落としてしまう。悲しみにくれるワタルたちであったが、虎王は創界山の皇子、翔龍子(しょうりゅうし)として復活する。虎王の正体は、ドアクダーの呪いによって姿を変えられていた、翔龍子だったのだ。
平和を取り戻した創界山、そして神部界を後に、ワタルは自分の世界、現生界へと帰還するのであった。

<ちょっと解説>
いうまでもなく、記念すべき『ワタル』シリーズの第1作目であります。そう、すべてはココからはじまったのです。物語の舞台は創界山。RPG風のストーリー展開。3等身メカは、当時としては斬新なものでした。時にはコミカルに、時にはシリアスに(ま、最終回近くには、「ド」シリアスになっちゃいましたけどネ)、ドラマチックに盛り上げてくれました。特に、龍神丸復活とクラマのエピソードや、虎王とワタルが双方の立場をはじめて知るエピソード、そして、虎王絶命(?)シーンは、名作中の名作といえるでしょう。ちなみにこの虎王、自信過剰で生意気で醤油顔(とゆーのが、当時ははやっていたのだ!)のワタルのライバルキャラとして登場したのですが、その人気はうなぎ登り。(もしかして、主人公より人気なんじゃないか?(笑))ワタルの仲間、ヒミコ、シバラクとともに、すべてのシリーズに登場するまでになりました。
魔神英雄伝ワタル2
1990年3月〜1991年3月(関東地区) 日本テレビ系にて放送
サブタイトルとスタッフリストはこちら
<ストーリー>
救世主ワタルとその仲間達により、ドアクダーの支配から解放され、創界山は再び以前のような平和な日々を取り戻した。だが、ある日、南斗七星の輝きが陰り、再び創界山の虹が消えてしまった。創界山より遥か天空に浮かぶ、星の形をした7つの山々、星界山(せいかいざん)。その山を、ドアクダーの弟、ドワルダーが支配してしまったため、南斗七星はその力を失い、そして、その星より出でし虹の粒子によって作られる創界山の虹もその力を失い、創界山は再び危機にさらされることになる。星界山を支配したドワルダーを倒すべく、再び神部界に呼ばれたワタルは、龍神丸、ヒミコと共に、スーパーウルトラデラックススペシャルロケット花火(爆)に乗って、宇宙へ、そして、星界山へ飛び立つ!そして、ひと足先に星界山へ出向いていた、シバラク、クラマ、そして、何故かワタル達を執拗につけまわす謎の少年、海火子(うみひこ)と共に、再び冒険の旅に出る!
途中、宇宙界というところに飛び出して、ヒミコそっくりの魔法少女プリンセス(笑)、プリプリ姫を助けたり、カモシレーヌという妙なオッサンに「愛」を探す試練を受けさせられたり、シバラクがドワルダーの呪いによって魔界の者になってしまったりと、またしても笑いと涙と苦難の旅を続けるのである。魔界に落ちてしまったシバラクと入れ替わるかのように仲間になった翔龍子=「虎王」と共に、ついにワタル達は第七星界にたどりつく。ワタルの仲間を思う心により正気を取り戻したシバラク、ドワルダーにより封印され、やはり魔界の手に落ちていた海火子の父・イサリビらの協力もあり、ドワルダー(その正体は、かつて創界山をおびやかした、復活したドアクダーであったのだが)、そして、やはり、かつて創界山をおびやかした、邪悪なる魔界の龍、暗黒龍を激破する。
平和が戻った星界山。危機を脱した創界山を後に、ワタルは現生界へと帰還する。 再開を誓った友、虎王は……創界山の皇子、翔龍子に戻ってしまったが、しっかりとワタルに頷いてみせる。 虎王として戦った日々の記憶を失っていない証として。
そして、ワタルの行く手には、美しい虹が輝いていた……………
<ちょっと解説>
『ワタル』1から2年後。ワタルが、TVに帰ってきました。今度の舞台は、創界山の遥か上空、星界山。今回は、ヒコちゃんこと・海火子が登場します。感情表現のヘタなヒネクレ者で、なかなか素直になれませんでしたが、星界山の旅を通して、徐々にワタルたちに心を開いていきます。物語後半では、かかすことのできないキャラクターになりました。クラマと妙に仲良しだったのは、似たもの同志だったからでしょうか。『ワタル2』では、前作以上に人間ドラマが書かれています。魔界の者になってしまったシバラクと対決するワタル。そのシバラクを魔界の者にする「黒い矢」を放った魔界の刺客、マーダレスと虎王の奇妙な関係。海火子とその父・イサリビとのドラマ。虎王と海火子の凸凹コンビ。そして、カモシレーヌの「愛」シリーズ(個人的に、この、「愛」を探すシリーズ、イチオシです)などなど。
なお、『ワタル2』では、龍神丸がパワーアップして流星丸となった後半、第29話から、タイトルに「超激闘編」(ちょうファイトへん)が付加されました。
超魔神英雄伝ワタル
1997年10月〜1998年9月(関東地区) テレビ東京系にて放送
サブタイトルとスタッフリストはこちら
<ストーリー>
星界山での戦いから1週間、戦部ワタルは、ごく普通の小学4年生として、平穏な日常を送っていた。だが、ある夜、龍神町に邪悪な玉が現れ、眠っていたワタルから、「良き心」を抜き取ってしまう。翌朝、目覚めたワタルは、不良少年に変貌し、龍神町中の中学校の番長グループに殴り込みをかける。そして、龍神町最後の中学校にワタルが乗り込んだ時、奇妙な学生2人組に一喝される。「ワタル、今すぐ神部界に来てくれ!」その2人組こそ、かつて、共に創界山で戦った、シバラクと、ヒミコであった。平和を取り戻した創界山が、再び、アンコクダーという魔界の者に支配され、創界山の人々から、「良き心」を次々に抜き取っているのだという。だが、自らも「良き心」を抜かれたワタルは、戦いへの意欲を完全に失っていた。だが、龍神丸との出合いによって、ワタルは救世主としての使命を思い出す。かくして、ワタルは、シバラク、ヒミコ、そして、ワタルを守るという使命を持った、木でできた謎の少年・聖樹、そして、もとはワタルの首にかけられた賞金目当てだった、女賞金稼ぎのスズメと共に、アンコクダーを倒すべく、再び救世主として、創界山の旅に出る。アンコクダーを倒すためには、創界山の各界層にいるという「聖神」の力で龍神丸が超力変身の力を手に入れ、超魔神にならねばならない。アンコクダーの命により、ワタルの命をつけねらう、ドナルカミ大王・女王と、その息子たち3兄弟。ワガママで意地っ張りで好奇心旺盛な末っ子のドード、剣の腕はピカイチながら、常にマスクで顔を隠している、謎めいたところの多いドルク、そして、最後の最後までワタルを苦しめた(けどオカマ)、最年長のドランだ。途中、第四界層では、かつて共に旅をした虎王が現れる。が、虎王は、なぜか第四界層の女王・フリザベートの息子だと名乗り、ワタルに立ち向かってくる。記憶が封印されていたのだ。途中、何度も記憶を戻しかけるが、そのたびにドナルカミファミリーに妨害されてしまう。一方、第四界層で記憶を取り戻す聖樹。聖樹は、第七界層がアンコクダーに襲われた時、ワタルを守るために虎王がつかわしたのだった。聖樹の必死の思いが通じ、第六界層でついに虎王は記憶を取り戻す。そして、魔界の者でありながら心を持ってしまったことに苦悩するドルクもまた、聖樹の想い、聖樹への想いを受け入れて、ワタルたちのドナルカミ城潜入に協力する。ワタルと虎王の友情に妙な嫉妬心をもっていたドードも、友を思う心を受け入れる。そして、その思いにふれたドナルカミ大王、女王もついに心を取り戻す。創界山の虹のパワーで押しつぶされるドナルカミ城。そして、第六界層に隠されていた第七界層が、ついに姿を現す。第七界層の人々はアンコクダーの手によって、魔界の者となっていた。そして、その中にはスズメの父親の姿が……。ついに姿を現すアンコクダー。アンコクダーの悪の心を封印していた聖龍妃様も力つき、アンコクダーはその真の姿を現す。聖龍妃様から勾玉を授かり、超魔神となった龍神丸は、アンコクダーに立ち向かう。だが、アンコクダーに攻撃する事ができない。アンコクダーが身にまとっている鎧こそが、創界山の人々から集めた「良き心」だったのだから。ワタルの「良き心」を目覚めさせるため、アンコクダーの鎧に入り込む仲間たち。そのワタルの「良き心」と仲間たちの、星界山の人々の「良き心」が通じ合った時、アンコクダーの鎧は崩れはじめるのだった……。そして、物語は衝撃のクライマックスへ!
<ちょっと解説>
よくも悪くも(謎)、『ワタル』が実に6年ぶりにTVに帰ってきました!この日を心待ちにしていたファンも多かったハズ。今回の冒険の舞台は、『ワタル』1と同じ創界山。ただし、ワタルは、『良き心』をぬかれてしまったため、救世主としては、ゼロからの出発となります。本作品のテーマは、何度も出てきてますが、「心」。友を思う心。仲間を思う心。親子の心。時代を越えた心。そして、愛しい人を思う心。これほどさまざまな「心」が交錯したのも、シリーズ初でしょう。
さて、メディアミックスの多いワタルシリーズですが、本作品ではじめての試みとして、TVゲームとの同時展開が行われました。え?ワタル1や2の頃にも、TVゲームは発売されてたじゃないかって?ええ、されてはいましたけど(当時はファミコンやPCエンジンの時代ですよ。あら懐かしハード(^^;))、それは、どちらかというと、TVシリーズのパラレルワールド的、外伝的なものでありました。今回は、本格的に「相互乗り入れ」が実現されています。PlayStation用ソフト『超魔神英雄伝ワタル・ANOTHER STEP』は炎部(ほむらべ)ワタル、剣部アラゴト、忍部サクヤ(苗字でわかるかもしれないけど、シバラク、ヒミコのご先祖様です)の3人(通称、ホムラーズ(^^;))が過去の創界山を舞台に冒険を繰り広げる、コミカルRPGです。TV版『超ワタル』では、第三界層のボス・リミッターによって過去の創界山にとばされてしまうエピソードがあるのですが、そこで、もとの時代にもどれるまでホムラーズ一行と冒険を繰り広げる事になります。そのストーリーはTVとゲームで完全にシンクロしていまして、ゲームで遊んでいれば、TVシリーズが2倍(?)楽しめるというものでした。今、考えるとなかなか画期的でしたね。